スーパーサイエンスハイスクール(SSH)

中1 植松電機訪問 赤平ロケットツアー








 11月1日(土),中1有志生徒77名が,赤平市にある植松電機本社(カムイスペースワークス)を訪問し施設見学とロケット製作・打ち上げを行ってきました。
 今回の企画は,10月1日(水)に,植松電機株式会社専務の植松努さんを招いて行われた,「秋の講演会」の続編です。植松さんは,全国各地でご自身の人生経験と宇宙開発への挑戦のエピソードから,「どうせ無理という言葉をこの世から無くしたい。」という想いで,心あたたまる講演をされています。
 当日の朝,JR新さっぽろ駅前をバスで出発した参加者たちは,秋晴れの中,期待に胸ふくらませて赤平市へ向かいました。高速をおり植松電機の社屋が見えてくると,バス内では歓声とともに,期待も最高潮。出迎えてくださった植松さんをはじめスタッフのみなさんに笑顔で手を振る姿が印象的でした。到着後は,生徒代表の清水一喜君のはじめの挨拶に続いて,植松さんから歓迎のお話をいただき,早速モデルロケットの製作へ。目の前のキットと,植松さんお手製の説明書を見比べながら,どんどん作業は進んでいきます。わずか1時間で,ロケット製作は終了。15期生の集中力と,手作業の丁寧さ,素早さには驚かされました。ロケット製作は,午後の打ち上げ実験を楽しみに,一旦終了。その後は,植松電機株式会社の主力商品である電磁石の見学と,宇宙開発事業の核となる無重力実験塔の見学に移りました。両施設では,実演をまじえて詳しい説明をうかがうことができ,参加者たちは,一様に興味深く話に聞きいっていました。昼食休憩後は,開発中の「カムイロケット」に関するレクチャーと,カムイロケットの燃焼実験見学。そして,お待ちかねのモデルロケット打ち上げ実験となりました。午前中に手作りしたモデルロケットが,天高く舞い上がる瞬間には,興奮とともに大きな感動がありました。また,パラシュートがひらいてゆっくり地上に戻ってくるロケットを必死に追いかけ,キャッチした後の参加者の笑顔は,達成感に満ちていてとても素敵でした。こうしてあっという間のプログラム終了となってしまいました。最後に,生徒代表の矢代司君から御礼の挨拶。そして,植松さんから心あたたまるメッセージをいただき会を終えました。帰り際,植松さんの前にはサインの大行列ができ,即席のサイン会を行っていただきました。この様子から,参加者の満足度の高さを感じることとなりました。
 今回,このようなプログラムを準備していただき,私たちを迎え入れてくださった植松電機関係者の方々に,この場を借りて御礼申し上げます。参加者の胸に「だったら,こうしてみれば。」が深く刻まれたことは間違いありません。社会に通用する15歳,世界に通用する18歳を目指して,15期生一同これからも日々学んでいきたいと思います。